ちから鼓舞

関係代名詞はこう解く!!

関係代名詞はこう解く!!

こんにちは。
個別指導の学習塾 ちから鼓舞の塾長、森本です。

今日は中学生・高校生共に苦手意識を持つ生徒さんがとっても多い単元である
『関係代名詞』について、解説していきます。

関係代名詞とは

平たく言うと、
「2つの文を1つの文にまとめる時に使う用法」です!!

たったこれだけなんです。
難しく考える必要はありません。

関係代名詞を使いこなすためには、
いくつかある、やり方やルールをしっかりと覚えることが大切です!
まず理解し、覚えるべきことを覚えなくては、
関係代名詞が苦手かどうか判断するには早いかもしれませんよ!

ではここからは、
具体的な関係代名詞の種類と用法について説明していきます。

関係代名詞は例文で説明する方が理解しやすいので、
例文を全て覚えちゃうくらい、何度も見返してみてくださいね。

関係代名詞の種類

①who
②whose/of which
③whom/who(口語)
④which
⑤that

who

・先行詞が「人」で「主語」を言い換える時。
・関係代名詞は「主格」の形をとる。


whose/of which

・所有を表す時。
・先行詞が「人」→ whoseしか使えない
・先行詞が「もの」→ whose または of which
・関係代名詞は「所有格」の形をとる。

※ 後にwhichをthatに置き換える用法を説明しますが、
  このof whichのwhichは、thatに置き換えてof thatにすることはできません。


whom/who(口語)

・先行詞が「人」で「目的語」を表す時。
・関係代名詞は「目的格」をとる。


which

・先行詞が「もの」で主語や目的語を表す時。
・「主語」を表す時→関係代名詞は「主格」をとる。
・「目的語」を表す時→関係代名詞は「目的格」をとる。

☆「目的格」の which や that は省略されることがあります。

that

・先行詞が「人」「もの」で「主格」「目的語」を表す時。
・「主語」を表す時→関係代名詞は「主格」をとる。
・「目的語」を表す時→関係代名詞は「目的格」をとる。

要するに、
『who・whom・whichは、that でもいいよ』ということ!
ただし、人の場合は who の方が好まれます。

☆「目的格」の which や that は省略されることがあります。

thatが好まれる場合

whichよりもthatの方が好まれる場合があります。
以下のパターンが問題に出た際には気づけるようにしておきましょう。

☆先行詞が特殊な修飾語によって限定されている場合

先行詞が次のような修飾語によって限定されている場合
※ただし先行詞が「人」の場合は、who の方がより好まれる。

先行詞に最上級の形容詞がついているとき

 ex) That was the biggest earthquake (that) I had ever experienced.
   (あれは私がそれまでに経験した一番大きな地震でした。)

先行詞に序数詞(the first、the 2ndなど)、
 the same(同じ)、the only(ただ一つの、唯一の)、the very(まさにその)などがついているとき

 ex) This is the last chance that will be given to you.
   (これは君に与えられる最後の機会だ。)
   Human are the only animal that can use fire.
   (人間は火を使える唯一の動物です。)
   This is the very book (that) I have long wanted.
   (これこそ私が長い間欲しいと思っていたまさにその本です。)

先行詞にall、every(everything)、any(anything)、no(nothing)がついているとき

 ex)Is this all that is left ?
  (これが残っている全てですか。→これだけしか残っていないのですか。)
  He found fault with everything (that) I sad.
  (彼は僕の言うことにいちいちケチをつけた。)   find fault with〜 〜のあらを探す


上記3パターンは暗記です。
じゅげむのように何度も唱えて、
もし口頭テストで突然、
「thatが好まれる場合のうち、先行詞が特殊な修飾語によって限定されているときの3パターンを言いなさい。」
と聞かれてもスラスラ答えられるくらいまで暗記しましょう。

☆先行詞が「人+物」からなる場合

 ex)A truck hit a man and his dog that were taking a walk.
  (トラックが散歩中の男性とその飼い犬をはねた。) 
※犬は「もの」ではない感覚ですが、文法上は「もの」と同じルールが適用されることがほとんどです。
 動物を「もの」として表さない場合もあるので、後ほど説明します。

 ex)I spoke of the people and their customs that had interested me.
   (私の今日にをそそった人々とその習慣について話した。)

☆疑問代名詞whoの直後にくる場合

Who who〜?となって口調が悪いため、thatが使われます。
 ex)Who that knows him can trust him ?
  (彼を知っているものなら誰が彼を信用できようか。)

特殊用法

関係代名詞の特殊用法には次の3パターンがあります。

先行詞が動物の場合、その動物に親しみを込めてwho[whose,whom]を用いることがある。

 ex)We had a dog who loved going for a walk.
  (私たちは散歩に行くのが大好きな犬を飼っている。)

人の集団を表す語の場合、その集団を1かたまりとみなしてwhichを用いることがある。

 ex)I know the family which[who,that]owns this ranch.
  (私はこの牧場を所有している家族を知っている。)
 ※個々の構成員を考える場合はwhoを使う。
  John was a member of the William family who were very respectable people there.
  (ジョンはその地方で名望の高いウィリアム家の一員であった。)

先行詞が「人」であっても、人そのもの指すのではなく、その人の地位・職業・性格・人柄を表す場合、whoは用いない。

 ex)She is not the wonderful singer (that) she used to be.
  (彼女はかつてのような素晴らしい歌手ではない。)
  

まとめ

先行詞(単・複)主格 所有格 目的格
whowhosewhom/who(口語)
事 物whichwhose/of whichwhich
人・事 物that×that

基本的には上記の表のように用いられるが、
あえてthatが好まれる場合や、特殊な用法が用いられることもある。

最後に

いかがでしたか。
関係代名詞は用法やルールも多く、煩雑に見えますが、
まとめの表が理解できていればスッキリとまとまって見えるようになります。

細かなルールや特殊な場合については、
まず基本的なことを覚えた後に枝づけのようにして覚えていきましょう。
(中学生は表だけ覚えるので大丈夫です!!)



一見みんなが難しいと思っている単元でも、
仕組みを理解し覚えるべきことをきちんと覚えれば、こわいものはありません。


しっかりと暗記をさせ、演習量を確保し、実際に問題を解けるようにまで仕上げたい方、
ぜひ浦添市牧港の個別指導学習塾・受験予備校【ちから鼓舞】におまかせください!